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絵画によるエントロピー表現 万物は一によって生じる

老子「第三十九章」:「万物得一以生(すべては一があってこそ生じ得る)」
ヘラクレイトス「断片10(59」)」:「ἕν πάντα εἶναι:all things are one, 万物は一である」
クザーヌス「反対の一致」:無限大の円の両端(0と∞)とは一致している。
三浦梅園「反観合一」:陰と陽とは合致して太極となる。太極が分かれて陰と陽が生まれる。

一とは何か?これは有限値の代表。それに対するものは極限値である零と無限大。物の存在状態でいえば、無限に希薄(真空)と無限に高密度(真密)と呼ばれる状態。我々の住む世界は密度が測定できる有限の世界。有限値は百万でも千万でも、そこを基準に見ればすべて1と見なし得る。万物を一と見ることの理由はここにある?具体的にこれら三状態をハッキリとイメージすると。 

バキューム  (真空、vacuum):1個の原子の体積が∞大(体積が1の空間には原子は0個)。
フィニトーム(有限、finitum):1個の原子の体積が有限値(体積が1の空間中に原子が1個)。
デンスーム  (真密、densum):∞個の原子の体積が1(1個の原子の体積は0)。

宇宙をバキュームが支配すれば、自然現象により世界の物質のあり方(フィニトームの世界)はドンドン希薄になる(これは「エントロピー増大の法則」と教科書に書かれていて、我々は今そう思ってる)。
宇宙をデンスームが支配すれば、自然変化により世界の物質のあり方(フィニトームの世界)はドンドン高密度になる(エントロピー減少の法則が成立)。ブラックホールは怖い?

以上を式で表せば 1 = x・1/X となる。 Xが1000なら 1/X は 0.001 になり、掛け合わせれば1になる(万物は一)。1000 の桁は3、0.001の桁は-3 と見れば(対数をとること)足し合わせれば 3 + (-3) = 0。これがエントロピー的見方(すべての変化、エントロピーの差、は空しい?)。


ENTROPY-VACUUM-DENSUM.png
「エントロピーの考察:(一の中味はなに?)」秋山鐵夫画伯 二〇一四
「The resolution of everything into the One」Tetsuo Akiyama 2014


Written by Shingu : 2014年12月27日 16:01

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