題 |
著者名 |
出版年 翻訳版元 |
コメント |
ニコマコスの倫理学
Ethica Nicomachea |
アリストテレス
(BC.384-322) Aristotelis |
1973
アリストテレス全集13巻 岩波書店 |
現にあるものを用いてそこから最も美しい行為を作り出す人。
幸福な人が不幸になることは決してない。 (1巻10章、p.30) とも云えるけれど、健康や財産もある上に哲学者(徳の高い者)の生活を送れる ことが幸福としている。 「政治学」岩波文庫、解説、450. |
歴史 | ヘロドトス
Herodotos |
ソロンの言葉
誰も死ぬまでは幸福でない。 |
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ヘロドトス宛手紙
メノイケウス宛手紙 |
エピケロス
(BC.341-271) |
エピクロス(1959)
岩波文庫 |
身体の健康と心の幸福こそが祝福ある生の目的。(p.69)
真の快は享楽のうちには無い。「思慮」が最大の善。 思慮深く羨ましく正しく生きること。 一般にゆう「エピキュリアン」とはエライ違いや。 |
ホルテンシクス
Hortensius |
キケロ
M.T.CICERONIS |
Beate certe omnes vivere volumus.
至福はたしかに生ける者すべての希いである。 |
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幸福論
De Vita Beata |
セネカ(BC.4-AD.65)
L.A.Seneca |
1927
春秋社 1952 岩波文庫 |
幸福につまずきながら幸福を探している。希望と恐怖、これが人生の毒である。 キリスト教以前、ストア派の幸福論。 |
至福の生
De beate vita |
アウグステイヌス
(354-430) |
アウグステイヌス著作集、第巻
1979 教文舘 |
人は欲するものを所有すると至福であろうか。
神を所有することにより至福となる。 |
哲学の慰め
De Consolatione Philosophiae |
ボエチウス(480-525)
A.M.T.S.Boethius |
1928
渓水社 |
残っている幸せのうちひとかけらでも、 もらえれば、天に昇るように感ずる人が どれ程いるか。 人間の自由意志はあるか。 偶然はあるか。 神的予知と人的予知。 |
神学大全
Summa Theologial |
トマス・アクイナス
S.T.Aguinatis |
神学大全第11冊
稲垣良典 昭和45年 創文社 |
至福は人間生活の究極目的。
聖書にある至福、山上の善訓。 貧、飢、悲、憎が至福、富、飲、喜、好が不幸。 「かのとき」に於て幸せ、至福が計られる。 |
幸福について −人生論−
Aphorismen Zur Lebensweishaft |
ショウペンハウエル
Arthur Schopenhauer |
1851
新潮文庫 |
幸福の2つの大敵は苦痛と退屈。これらは一方から遠のくと他方に近付くもの。
賢者は侮辱されない(何をされても)。目先や環境に左右されないこと。(見えるぞ
!見えるぞ!) 運がすべて、汝の息子に運を授けて海にすてよ。
金言集:騙されて失った金ほど上手に使った金はない。 |
幸福論
Der Eudumonismus |
フォイエル バッハ
L. Feuerbach |
1867-69
福村出版 |
あらゆる行動は幸福衝動による。 まず、そのものを失って、そのありがたさが 判る。 幸福衝動を(イエズス会のように)押えるべきではない。 幸福衝動と良心、 徳との 融合。 |
幸福論
Gluck |
ヒルティ
Carl Hilty |
1891-99
岩波文庫 |
万人の共通のもの、幸福追求。地上のものは重視してはいけない。 幸福と至福 。至福はキリストを信ずることによって のみ可能。 神の存在を試してはいけない。 無条件の信仰。 聖書に最も多く使われて いる言葉。「恐れるな」 人間とは何か、どこから来てどこ へ行くのか。 金色に輝く星の彼方には誰が住むの か。(ハイネ)仕事の仕方。時間の作り方。 |
ハマトンの幸福論
The Quest of Happiness |
ハマトン
P.G.Hamerton |
1897
講談社 |
現状の持続をどれ程願っているかで幸福の程度が知られる。 ポジティブ幸福( 何かやる) ネガティブ幸福(うしろめたくない) 幸福が失われると、別の幸福が取 って代わる。 どんな幸福も不完全なもの。 |
幸福学
Le Science de Bonheur |
ジャン・フィノー
Jean Finot |
1916
大日本文明協会編 |
楽天主義。 古来幸福の神聖を説いたものはストイック派とキニク派のみ。 ショウペンハウエルは厭世家の中でも最も甚だしい者だが、 1831年のコレラ流行の 時ベルリンを逃れた。 幸福(ボヌール)-->狭い時間 景福(フェリシテ)--> 比較的長い時間 至福( ベアティテュド) 幸福は道徳的生活においてのみ生ずる結果である。 |
The Science of Happiness | H.S.Williams | 1909
Harper Brothers |
The problem of happiness is the problem of problems. Sound body. How to sleep. How to work. Life companionship. The comming generation. How to die. Right living right death. |
幸福論
Propos sur le Bonheur |
アラン
E.A.Alain |
1928
Paris 白水社 |
道徳論の第一の義務は上機嫌。 楽観主義に徹すべし。ほほえみを、いかなる時 にも絶やすな。 |
どうしたら幸福になれるか
How to be Happy Through Human |
ウルフ
W.Beran Wolfe |
1931
U.S.A. 岩波新書 青404a,404b |
人間は 1.何も考えず、ただ生まれて育つて死ぬ人。 2.人生ビジネスと考える人。 3.自己形成をする人。(自己彫刻) (精神科医) |
幸福論
The Conquest of Happiness |
バートランド・ラッセル
Bertrand Russell |
1930
みすず |
個人の考え方に限定した幸福になる方法。 煙突掃除人の仕事のまずさが気にな らない人。 何が人を不幸にするか。何が幸せにするか。(退屈、疲れ)(科学者) (単純でいら れる) 宇宙の市民、自分と後世を分けて考えない。 |
幸福論 | 三谷隆正 | 1944
岩波文庫 |
日本のヒルティ、一高教授 良き健康、清純な家庭と一生を投じて悔いなき職場。 それに増して大なる幸福は、イエスを信じて真実一路。 その恩賜として受け取るもの。 (歴史多く、生活の工夫は少ない。) 絶対者の存在に関する。パスカルの賭け 信ずる事に賭けた方が得。 |
幸福論
Spate Prosa |
ヘルマン・ヘッセ
Hermann Hesse |
1949
新潮文庫 |
散文の一編。Das Gluck 黄金色の時間。没時間的な、時間も歴史も 晩年の散文 以前も、以後も知らない、純粋な完全な現在。 (子供の頃の記憶に存在) |
幸福論
The Way to be Happy (The Common-Sense Psychology) |
グールド
Lawrence Gould |
1950
新人社 |
不幸な人の直し方。90%の無意識部分の解放。 フロイトの精神分析による「 幸福に至る科学的な方法」 なおせないものは我慢せねばならぬ。 「人の不幸は自分 で自分に期待することと、 自分が達成し得ることとの差異によって測られる」 アドラーの法則。 |
部落の幸福論 | きだみのる | 1958
大日本雄弁会講談社 |
虫の生き方、人間の生き方、支配と自由、実際的ということ。 |
幸福論 | 加藤棊務 | 1959
加藤書房 |
幸福とは、創造的意志の正しい信念の実践出来る時。常に幸と不幸とが半分半分 で、半分以上の割合の幸福は不可能。けれども、その幸福が最幸福とは、 |
幸福論序説 | 名倉静一 | 1968
1973改訂版 浜島書店 |
与えられた環境の中で自分をもっともうるわしく演ずることの自由を楽しむこと が真の幸福。 |
幸福論 | 寺山修司 | 1970
角川文庫 |
本を捨てて町に出よう。 「幸福を軽蔑する者は軽蔑に値する幸福しか得られない」 アランやヒルティではないヤサグレ幸福論はないのか。 偶然か必然か。 偶然が本当 にあれば、理性的判断や科学的常識から解放される。 幸福になった後の「幸福論」は? 幸福論は永遠に到達しえない闘いの原理。 |
ばかになるしあわせ | 永忠順 | 1976
日本文華社 |
しあわせが大きくなるとツケも大きくなる。 |
The Persuit fo Happiness | D. G. Myers | 1976初版
1993 Avon Books |
アメリカ人の三分の一は朝目覚めたとき幸福だと感じる。この本の目的は 幸福についての情報を知らせること。いわば、幸福についてのコンシューマーズ・ レポートです。さすがアメリカです! |
私の幸福論 | 福田恆存 | 1979 | 「幸福への手帳」の改著。女性を対象に書いた心構えの書?美人は得をする。一 人でもいい、他人を幸福にしえない人間が、自分を幸福にしう「幸福への手帳 |
生きるための幸福論 | 加賀正彦 | 1980
講談社現代新書 |
悪人なら殺しても良いか。 本当の幸福。 自分のような者でも不幸な人の役に立つ。 |
体当り幸福論 | 鈴木健二 | 1984
講談社 |
人間はいつもさようならばかり言って生きてる。印象深い日や、人にたくさんめ ぐり会えた人は幸福な人生を送るだろう。死は生の最後の仕事人間はいつもさような らばかり言って生きてる。印象深い日や、人にたくさんめぐり会えた人は幸福な人生を送るだろう。 |
幸福 | 向田邦子 | 1985
新潮文庫 |
素子と数夫 不幸の中に転がっている幸福を拾いあげる。 |
「気」の幸福論 | 河野十全 | 1986
真理生活研究所人間社 |
宇宙の力を吸収しておのれの力とする。意志の力で欲望から抜け出す。 |
ネイチャー感覚(20世紀最後の幸福論) | 浜野安宏 | 1989
東急エジェンシー |
夕日を見て泣ける子供はすばらしい。自然保護は日本人の義務、私が夏住んでる ワイオミング州ジャクソンはネイチャー感覚派の村で、やさし夕日を見て泣 |
幸福論 | 下田弘 | 1991
青工社 |
一高教授、明治40年生まれ 祟り、家相、(偶然ではない) 1.何も考えない人 2.ひとつのことにこだわる人 3.色々考える人 3だけが幸福の適格者。 不幸論とした かった。 |
新幸福論 | 波頭亮 | 1991
(株)メデイアファクトリー |
国富から個福へ。幸福になるために自分の主人たれ。自分の幸福、豊かさを選び とれ。 |
人生のヒント・仕事の知恵 | 竹内均 | 1991
三笠書房 |
ヒルテイの幸福論から私が学んだこと。「つまらない人生」を自分で選びとらな い方法。よいこと、「勤勉、正直、感謝」をした者には良い結ヒルテイの幸福 |
新しい時代の幸福論 | 藤川吉美
周暁燕 |
1992
慶応通信 |
女性の幸福論 幸福の基礎的条件は自尊心の充足 グループ、社会の不幸は「囚人 のジレンマ」に原因がある 事が多い。 社会システムはその解放のためにある。 |
幸福論 | 柴門ふみ
PHP出版 |
1992 | いつでも幸福というわけにはいかない。幸福は巡って来て、巡ってゆくものだ。 はた目にはスイスイの人にもそれなりの悩みがあるものだ。 (ボエチウスと同じ事 いってる) |
幸福論 | 新井満 | 1992
PHP研究所 |
辛くて苦しいあとの幸福感。苦あれば楽あり。至福の一瞬。表面的な幸福と真の 幸福。自分はいま大いに幸福である。 |
7秒の幸福論 | 秋元康 | 1992
青春出版社 |
幸せは自己満足の連続。自分の満足感が幸福。
恋と愛についての教えを書いている。 38歳にしてはちょっと説教的か? |
共福の思想 | 金泰昌
Kim Tao-Chang |
1992
GEC出版 |
勝った負けたの世界をものとして、共に生きることが生物としての人間の本来の
姿ではないか。新アリとキリギリスの話。
どちらもがいるから社会が成立する。すなわち共福の社会を目指すことが大切。 |
昔がヨカッタハズガナイ(こんな時代だからこその新・幸福論) | 山中恒 | 1993
K.K.ベストセラーズ |
仕事(会社)に忠勤を励むより家庭サービスを! 自分のための幸福を考えるとき です。 |
男のための幸福論 | 諸井薫 | 1993
講談社 |
きれい事と安手の正義感で世間の出来事を裁くマスコミに対する慢性的不満。 |
幸福のかたち | 山陽新聞社 | 1995 | どうにもならない状況でも、どうにかしなければならなかった人々、ならない人 々の生き方に幸福のかたちをみる。 |
科学と幸福 | 佐藤文隆 | 1995
岩波書店 |
ニュートン・ダーウィンによって人間は、自分達が絶対的なものだという 見方を失って、広大な時間と空間の中に放り出されてしまった。哀れだけど、 これが自由なのか? バートランド・ラッセルのいう幸福な科学者か? |
世紀末の幸福論 | 小原信 | 1995
PHP研究所 |
仕事算のあやまり、むなしくない人生ゆるがない信仰。してもらう幸せとしてあ げる幸せ。 |